WELCOME to K's Ceramic Gallery

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2009年6月30日火曜日

「硬い」と「柔らかい」-'Hard' and 'Soft'


"Big Hug" (2000)
河口湖に越してくる前に
近くの長岡京市の造成地で
ユンボのお兄ちゃんに聞いて
採取させてもらった灰色の粘土
(散歩の途中で発見、触ったら、ぐにゅっ!!)

庭で火を起こし
籾殻をかぶせて
野焼きした
「割れ」が、いいんだな...



焼いてから、鉛板をはる
「硬い」と「柔らかい」
ライン
手触り


抱えたときの
厳しくてあったかい感触が
なつかしい
つくったものは、旅に出てほしい
と思っているが

これは手もとに
おいておきたかったな

2005-07-24

=====陶芸・体験教室 & ギャラリー======
河口湖畔の森の K's 工房 で、思いのままに・土を・カタチにしませんか?

2009年6月29日月曜日

採取土を焼く-Locally Collected Clays


福島県・内郷の土(2005.6)
地図に「石材店」が点在。
こりゃ、怪しいぞ!
と、宿の窓から、大きな花崗岩?
がごろごろ見える。
早朝、歩いていくと、岩の下は、
砕けた粘土のような
黒灰色(a)のかたまり
と、淡い黄色の荒土(b)
-----風化花崗岩?

楽透明釉をかけて1160度
---肌合いはroughだが、
なんとか焼けている


ref
阿武隈山系は、中生代白亜紀
の花崗岩類からなる



静岡と福島の土、こんどは
蛙目粘土や白木節を(1/3)混ぜたり、
aとbを合わせたり、
テストピースをつくる。

2005-07-15

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2009年6月28日日曜日

採取土を焼く-Locally Collected Clays


静岡・清水の土(2005.6)
電気窯1160度
1.お、粘土か、と興奮したが、
岩のかけらはすぐに砕けて砂となる
 なんとか▲おむすびにまとめたら、
そのまま焼けた




2.まさに粘土、と、喜ぶ。が、
このありさま→
 海成粘土とわかっていたのだが、
...とほほ!
 
 電気窯にくっついて、
すごいダメージか?
 しかしとらないわけにもいかず............
 窯壁を痛めたが、
電気は通りそうだ!!

ref
●久能山層の下位の根古谷層の泥層がゆるく北側に傾き、間にうすい礫層をはさむ
○久能山層:有度丘陵の山体を構成する礫層を主体とする地層で、
10数万年前に河口や海底に堆積した地層と思われる。
○根古谷層:有度丘陵の最下部を構成する泥層(東側)と礫層(西側)からなる地層で、南側と東側に分布する。20万年からそれ以前に海底に堆積した地層と思われる。

2005-07-13

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2009年6月27日土曜日

土釉-Glaze from Clay


2003年夏 - 土石採取の旅
海沿いに、新潟から山形の酒田へ
向かって走っていた
と、「瓦」の看板と、赤土の露頭、
ふーむ、ひきかえして、
その瓦屋さんをお訪ねした




登り窯で焼いていたが、新潟地震
(1964年6月16日--M7.5)で崩壊
大切なそのかけらと当時の瓦をくださった
黒い釉薬の下に、赤土が見えている
その土は、裸足で、踏んで、
練っていたという




庭に残してあった「茶黄色の土」と
「灰色の土」もいただいた
旅から戻って土づくりをしていたら
なんと皿のご注文をいただいた
寸法だけおっしゃった

砂の多い「灰色の土」をうつわに
「茶黄色の土」は釉薬にした


長角皿は、
日本海に沿って北上しながら
感じた、海と空を
粘土板に折り込んだ

2005-07-11






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2009年6月26日金曜日

横浜で作品展-Show in Yokohama


MUKUROJI 欒 オープン記念作品展
「渡辺和枝 陶展 --土の歌--」

開催日:2005.6/28(火)-- 7/25(月)

場所:MUKUROJI 欒
 横浜市青葉区青葉台1-15-22 
綾匠ビル1F
 東急田園都市線「青葉台」駅より、
青葉台通り・徒歩3分
PHONE:045-983-2537

2005-06-30

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2009年6月25日木曜日

黒御影土-Black Clay


黒のうつわにAsh Green と名づけた、
木灰と酸化銅で調合した釉薬をかけて
再焼成。ふーむ。深みのある色あいに。

黒御影土とは、
黒泥(コバルト、ルチール(酸化チタンの原料)等混入)
土にシャモット、セルベン、硅長石粒を添加した粘土らしい
御影調の土ということ??

2005-06-20

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2009年6月24日水曜日

地層観察-Layer Observation


久能山や有度山(日本平)
数10万年前に海底で堆積した
泥や礫の地層からなる





泥層からは貝化石が発見されるらしい
mud layer / gravel layer
泥層は粘土層なり
mud layer =clay layer






海成粘土
塩-NaCl
Na=土を溶かす
Cl=発泡する
硫酸ソーダ=発泡剤

高温で焼くと発泡して
クレーター状態になることは
長岡京市の土を、野焼き+七輪焼成で実験済


この粘土は色になって現れる鉱物を
いっぱい含んでいるはずだ
何度くらい、どんな炎で焼けば、
ステキな肌をみせてくれるだろう

2005-05-24

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2009年6月23日火曜日

風船づくり-Into a Globular Shape


工房の流しにおいてある
バケツの底にたまった粘土を
干して練って形にするのだが、
これがけっこうワクワクする。
どんな焼きになるだろう!

てびねりで風船づくり
表面の一部をスプーンの背で磨く

2005-06-09

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2009年6月22日月曜日

焼き重ねる - refire until satisfied


採取した土をまぜて、黄瀬戸
ふうに調合した釉薬をかけて
焼いてみたが、気に入らず






白いマット調の釉薬をかけて
焼いたが....また気に入らず
数ヶ月放っておいた

こんどはAsh Green と名づけた
釉薬をいい加減に筆で落とした

するとなんとステキ

2005-06-01

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2009年6月21日日曜日

貝炎火色 - Seashell Flashing3


シンメトリックではない、
やわらかい曲線が好きだ









I love asymmetric and imperfect shape.

2005-05-14

2009年6月20日土曜日

貝炎火色 - Seashell Flashing2


最初の焼成で現れた
土が発泡(鳴門の灰干わかめをまきつけた)したあとは
そのままに








foams on the suface originally
produced by wakame-seaweed dried with woodash
are still there

2005-05-14

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2009年6月19日金曜日

貝炎火色 - Seashell Flashing1


10年ほど前に、和歌山のTさんの穴窯で
焼いてもらったのを、サヤで貝殻と再焼成









Refired piece, which was originally fired
in Anagama ten years ago

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2009年6月18日木曜日

天然材料を使う-Natural Materials3


用途に応じて分ける



step 5
水を加えて叩く・練る



step 6
ラベルを貼って、熟成
こうして作った荒土は、
ざっくりとしてなかなかのびてくれないけれど、
火で焼き締まった土肌は満天の星空



step 7
単身・調合して土の耐火度・肌合い・色や釉調をテストする

2005-05-04

2009年6月17日水曜日

天然材料を使う-Natural Materials2


step 4
大石(風化のてがかり)



小石(できるだけ粉砕)




粗い土(成形用)




細かい土(釉薬用)     

2005-05-04


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2009年6月16日火曜日

天然材料を使う-Natural Materials1


step 1
粗めの網
細めの網
ブロックかけら
石頭

step 2
採取土石
用途や形状によって粉砕方法〔湿式・乾式)を考える
粘りのある湿土は、指でさぐって石粒を取りのぞく

step 3
乾土は天日で乾かし
土も石もまるごと丹念に砕いては篩う

2005-05-04

2009年6月15日月曜日

貝炎火色 - Flashing with Seashell


籾殻を詰めてさや焼成(灯油窯)
した「徳利」を
籾殻と貝殻を詰めて再び
さや焼成(電気窯)

土肌は、いっそう焼き締まり
やわらかい火色
薪ストーブの灰をふるって、調合
した木灰釉、素朴な、釉流れ
2005-04-27

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2009年6月14日日曜日

京都での個展-Show in Kyoto


「山土砕いて 土肌を恋う」
富士北麓からなつかしい京都(30年
暮らした)へ「土の肌合い」を連れて
いってきました。
アートスペースDasmanでは3回目。
たくさんのなつかしい笑顔に会えました。
感謝!

2005-04-03

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2009年6月13日土曜日

Rさんの陶工房-Studio Hawaii


ハワイ島 Volcano Village にある
Ronさんの 陶芸工房
3年ほど前に、私のHPを見て、
富士北麓の工房を訪ねてくれた。
去年の夏には、富士登山の帰りに
友だちと寄ってくれたり、
秋に、谷中のアートフェスティバル
を、案内してもらった。
そしてこんどは、私が、火山村の工房へ。

地質学をやっていて、陶芸をはじめるまで10年間、
ここの火山観測所で働いていた人である。
エコツーリズムを実践していて、レクチャーをしながら一日たっぷり、
火山国立公園をガイドしてくれたのだった。

昼頃、彼のリュックから出てきたのは、SPAM MUSUBI とWATER!!
やさしい気づかいが、うれしかった。「これがハワイだよ」と。

2005-03-12

2009年6月12日金曜日

素地の斑点---Speckles in Fired Piece



採取土(長崎)を砕いて粗いザルで
ふるった荒土を白木節粘土にまぜる



木灰釉をかけて焼成
Question
黒い斑点は二酸化マンガン
(Manganese dioxide)?

2005-02-22



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2009年6月11日木曜日

土肌-Feel/Texture


ひとにぎりの採取土を丹念に
砕いて粘土にまぜる。
石粒があたってなかなか
ろくろがひけない。
が、薪ストーブの灰で調合した
なんでもない木灰釉が、
しっとり溶けこんで、美しい土肌
が生まれることもある。

2005-02-21

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2009年6月10日水曜日

貝灰釉---Seashell Ash Glaze


さや焼成で使った、ホタテ、アサリ、牡蠣などの貝殻の灰を、粉砕して釉薬にする。
recipe 1
ペタライト38 貝灰32 珪石18 kaolin12
recipe 2
福島長石80 貝灰10 亜鉛華10
recipe 1+
ペタライト40 貝灰40 珪石15 kaolin5
recipe 2+
福島長石70 貝灰20 亜鉛華10

Question
釉だまりの貫入は美しいが、やや大きすぎる。1250-70度、練らし1時間、でないとうまく溶けない。
細かい貫入と溶融温度1230度、を求めて、調合を変えて実験しています。
石灰を貝灰におきかえたこの透明釉の調合をどうアレンジしたらよいのでしょう。
2005-02-17

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2009年6月9日火曜日

火色の生成---flashing



火色 [interaction between the flames and (the) minerals in the clay]

1.素焼きした茶わん(信楽荒土+山土)の、内側に貝灰釉を、口縁と外側に木灰釉 
 (unwashed)をかける。高台に水酸化アルミニウム水溶液を塗布する。
2.さやに籾殻を敷き、真ん中にホタテの貝殻、そのまわりにアサリの貝殻を置く。
3.ホタテの貝殻に、作品をのせる。道具土を隙間につめて、密閉。
4.電気窯で焼成。1250度、練らし1時間、15分おきに25度づつ減温、1175度でOFF。

Question
つや(ガラス)のある火色(鉄)が生成される化学式は??

関係ありそうなもの
塩素ガス(Cl)、炭素(C), 二酸化珪素(SiO2), 四塩化珪素(SiCl4), カリウム(K), 鉄(Fe)

籾殻=Si(珪素)K(カリウム) Cl(塩素)
貝殻=CaCo3
海水=Sodium(炭酸ナトリウム)
1.Sodium(salt)+silica/alumina(clay)
2.Kは粘土構造のSiと融液生成
3.塩化水素ガスは粘土の鉄分と反応Fe2O3「赤鉄鉱」生成
融液にFe2O3溶解→徐冷で「赤鉄鉱」再結晶

27 Apr. 2005

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2009年6月8日月曜日

炎むしろやわらかく炭化「壺」-Bowl:contemplative tranquility



土は炎、といっしょになった窯の火、を落とした瞬間から
土は「攻め」を受けいれてくそんな想いについ耽る
無釉の壺の「無言」よ

Unglazed pieces like this give me tranquility.
Is this because the clay accepted all the attack of the fire?
8 Feb 2009

=====陶芸・体験教室 & ギャラリー======
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